交通トリビア

こんな工夫が!?ガードレールの秘密に迫る!

無言の警備員

ガードレール

普段は目立つことなく当たり前の存在ですが、いざ事故発生の時に役立ってくれるガードレールです。365日無言で警備してくれている優秀な脇役にスポットライトを当てていきましょう(^^)

ガードレール

車が事故などで、車道外に放出されないようにするための、又は車から歩行者を守る防御柵です。正式名称防護柵といいます。

スピードの出ている車を受け止められる程度の強度が必要になることから、その形状にも工夫がされています。(^^)私たちを守ってくれます。

真っすぐな形状だと、衝撃を吸収するに足りませんが、波状の形状(波形断面)をなすことで強固な強度を確保しています。ちなみに真っすぐの形状と波状の形状では、強度が150倍ほども違うそうです。( ゚Д゚)そんな強度が上がるの!?

日本でのガードレールの歴史は、1958年(昭和33年)に初めて神奈川県で設置されました。(Wikipediaより)

重ね方向

ガードレールはご存じの通り、車両の道路外放出を防止する防護柵です。車両がガードレールに衝突するとき(浅い角度で擦るような)、つなぎ目部分の重ね方向が車両に刺さらないようにするために、合わせ面が工夫されています。

もし画像と逆向きですと、ガードレールが車両に刺さることになります。(^^)そこまで考えられているんだ!

色分け

通常のガードレールの色は白色をよく目にしますが、白のほかにも灰色銀色茶色など様々な色が存在します。この色分にもちゃんと意味があります。国土交通省が正式に通達でガードレールの色について言及『景観に配慮した道路附属物等ガイドライン』していますので、それに基づいて下にまとめます。

銀色

日鉄神鋼建材株式会社より引用

こげ茶色

景観と同化している
クリックで拡大 日鉄神鋼建材株式会社より引用

このようなこげ茶色のガードレールも存在します。景色と同化して視認性に問題がありそうですが、その通り、ガイドラインに沿って景観に配慮しています。このままでは余りにも見えにくいので、ボルト自体を反射素材にしたり、支柱に夜間反射テープを貼っています。(‘Д’)へぇ、反射ボルトすごい!

オレンジ色

オレンジ色のガードレール

山口県で採用されているオレンジ色のガードレールです。特産の夏みかんに由来しています。とても存在感があります。普段ガードレールは存在を消しているのに対し、こちらは全面的に存在をアピールしています(^^)ご当地ガードレール。

水色

海沿いのガードレール

こちらは水色のガードレールです。さらに、パイプを採用しているので、景観がよく景色に溶け込んでいます。まさに海沿いの水色を採用しています。(^^)景色に溶け込んでいます。

ぎぼく塗装

日鉄神鋼建材株式会社より引用

一見すると木製です。素材は鋼製の部材を使用していますので強度に問題はありません。塗装を工夫して木製に見せているのです。公園や登山道などで見かけます。(^^)言われたら見たことあります。

ガードパイプ、ガードケーブル

ワイヤーロープ式防護柵への衝突実験

ガードレールは金属素材を用いているのに対し、それだけでなくワイヤーなどを用いた防護柵も存在します。画像はそのワイヤー防護柵への衝突実験です。通常のガードレールに比べて、衝突時の衝撃が少ないということです。通常のガードレールの場合はかなりの衝撃が伝わってくるようです。( ゚Д゚)ワイヤー恐るべし!

ガードパイプ式 日鉄神鋼建材株式会社より引用
ガードパイプ式 日鉄神鋼建材株式会社より引用

その他にも、景観を損ねないことです。ガードレールに比べて展望性が高いので、後ろの景色が見やすいのです。また、積雪地域では吹きだまりをつくらず、除雪作業も容易ですから積雪地にも適しています。(^^)景観を損ねないように、安全を守る!

眩光防止網

日鉄神鋼建材株式会社より引用
日鉄神鋼建材株式会社より引用

画像のように、中央分離帯に設置するタイプも。夜間の対向車のヘッドライトを防眩(眩しさを軽減)してくれるも存在します。対向車がもしハイビームで走行していても、この眩光防止網があれば目を細めて眩しい思いをすることなく、運転に集中することができます。(‘Д’)これはすごい便利!ありがたいです!

まとめ

  • ガードレールの正式名称『防護柵
  • 波状にすることによって強度が150倍になる
  • 景観を損ねないように色分けされている
  • ワイヤータイプやパイプタイプも
  • 防眩対策ガードレールも
ABOUT ME
交通トリビア研究所
こんにちは。教習指導員になってはや十数年。 過去にバイク事故で重傷を負った経験がある、現役の教習指導員です。 あの時、命拾いしたのも、この仕事に就いて安全運転を教えなさいと神様に言われたような気がします。 こんな私ですが、ブログを通じて、皆さんに安全運転の大切さを発信していきます。

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