アイドリングストップ車のデメリット
一時期はアイドリングストップ車が街中を走っていました。信号が青になるたびにあちこちでキュルルン、ブルルン鳴っていました。アイドリングストップ状態から復帰するときの音です。しかし、今やアイドリングストップ車が減ってきている理由とは?
部品の消耗が激しい
アイドリングストップ車を採用している車は、非アイドリングストップ車に比べて、エンジンの始動回数が非常に多くなります。車はこのエンジン始動時に多くのエネルギーを消費します。これを繰り返すアイドリングストップ車のバッテリーや、タイミングベルトなどの各部品へのダメージが多くなるということです。( ゚Д゚)エンジン始動時が負担が大きいんだ!アイドリングストップ車
短時間のアイドリングストップだと逆効果
燃費を考える上で、アイドリングストップは非常に有効ですが、このアイドリングストップの時間が極端に短いとかえって燃費が悪くなる場合があります。ある実験結果によると、アイドリングストップ時間が5秒以内だとストップしない方が燃費がよくなる場合があります。(‘ω’)たまに止まってすぐ始動することあります。
エアコンが止まる
アイドリングストップしているときは、エアコンが停止したり、送風状態になります。しかし、これも車種によって異なります。アイドリングストップ時にもエアコンが切れない車種もありますが、やはりバッテリーへの負担増につながります。(;^ω^)暑い夏はつらいです。
発進が遅れる
これは私個人の感想ですが、アイドリングストップ状態から発進するときの手間取り感、タイムラグがあるように感じました。10年以上前のアイドリングストップ車の感想なので、現在の車と単純に比較はできません。しかし、このような印象を受けました。(´Д⊂ヽ古い車種の感想ですみません。
アイドリングストップ車のメリット
ここからはアイドリングストップ車のメリットです。一昔前、一気に普及したアイドリングストップ車。メリットが多かったから普及したので、それをまとめます。
排ガスが減る
エンジンがかかっていると無駄なガソリンを消費することになります。その無駄なガソリン消費を抑えるものがアイドリングストップ機能です。このエンジン停止状態の、全くガソリンが消費されないことが最大のメリットとなります。
燃料費が減る
環境省によると、一日5分間のアイドリングストップを実施すると、年間1900円のお得になるみたいです。たった1900円、されど1900円。無駄な物に1900円を払わなくていいので、私としては正しい考えだと思います。
環境省より出典
騒音が減る
エンジンが止まっていれば、当然排気音も止まることになります。よって、マフラーから出る騒音が出ないということです。ただし、エンジンをつけて間もないときはアイドリングストップ機能が働かないことが多いです。
結局どっち!?
環境的にはアイドリングストップ車は非常に有効な手段でした。確かに燃費は向上します。アイドリングストップ機能は非常にすぐれた技術です。近年言われている、地球温暖化や排ガス規制などの観点からは理に適っています。
しかし、デメリットでも述べた通り、バッテリーなど部品へのダメージが深刻です。ここをユーザーが問題視をし始めてきていると思われます。ユーザーが部品交換の費用と、環境影響をてんびんにかけるでしょうか。
やはりかけないと思います。いくら環境に良くても、維持費が通常の車よりかかってしまえば売れない車になります。みなさんもそうだと思います。私もです。いくら環境に良くても、燃費が良くても財布を気にしない人はいません。
これらのことから、一時期急速に普及したアイドリングストップ車は現在(2022年現在)はあまり製造されていないのです。
まとめ
- アイドリングストップは環境性能に良い
- 燃費が向上
- 騒音が減少
- 部品の消耗が激しい
- 維持費が上がる可能性
- ユーザーが敬遠