交通トリビア

田んぼから出てきて、やたら遅い泥だらけのあの車って?

小型特殊自動車

トラクターともいいます。田植えの時期になったらどこからともなく現れて、田んぼに入ってコメの苗を植えてくれるあの重機のことです。道路交通法では小型特殊自動車に分類されます。詳しいサイズは、全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0~2.8m以下、最高速度時速15km以下(農作業用は時速35km未満)( ゚Д゚)だからあんなに遅いんだね!

平成16年に小型特殊自動車の規格変更がありました。以下にまとめました。

内容
(1) 道路交通法上の小型特殊自動車の規格を次のとおり改正した。
ア ヘッドガード、安全キャブ、安全フレームその他これらに類する装置(以
下「ヘッドガード等」という。)を備えることによって高さが 2.00 mを超え
自動車であっても、ヘッドガード等を除いた部分が 2.00 m以下で、ヘッ
ドガード等を含めた高さが 2.80 m以下である自動車については、小型特殊
自動車として扱うこととした。
イ 原動機の総排気量が 1500ccを超える自動車についても、小型特殊自動車
として扱うこととした。

警察庁より引用

要するに、平成16年までは高さ2.0mを超える場合又は、排気量1500ccを超える場合大型特殊自動車だった扱いが、小型特殊自動車に緩和されるということです。(‘ω’)これだったら誰でも乗ることができる!(原付免許以外だったら乗れる)

動画でも解説しています↓

注意点

緩和されたものの、このサイズに当てはまれば小型特殊自動車なのですが、ひとつでも超える場合は大型特殊自動車に該当します。つまり車庫から田んぼまでの移動の際、公道を走行することになるので、大型特殊免許が必要になります。(/_;)気を付けないと無免許運転だ!

サイズに注意しないといけない

大型特殊自動車

大型特殊免許教習車

全長4.7mを超える、全幅1.7mを超える、全高2.8mを超える場合、最高速度時速15kmを超える(農作業用は時速35kmを超える)これらのひとつでも該当する場合は大型特殊免許をとりましょう。技能教習最短一段階3時間、二段階3時間、合計6時間。その後卒業検定受験という流れです。路上教習、路上検定はありません。よって、大型特殊仮免許についても存在しません。

ABOUT ME
交通トリビア研究所
こんにちは。教習指導員になってはや十数年。 過去にバイク事故で重傷を負った経験がある、現役の教習指導員です。 あの時、命拾いしたのも、この仕事に就いて安全運転を教えなさいと神様に言われたような気がします。 こんな私ですが、ブログを通じて、皆さんに安全運転の大切さを発信していきます。

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