交通トリビア

タクシーのサイドミラーはなぜあんなに前に付いてるの!?

お客さんと目が合わないようにするため

TOYOTA ジャパンタクシー

タクシーの運転手が車線変更など、サイドミラーで安全確認をするとき、乗客の方に顔を向けなくて済むためなんです。( ゚Д゚)はっ!そういうことか!

もし、乗用車のようにサイドミラーがドア(ドアミラー)に付いていると、タクシーの運転手は乗客の方を振り向いている形になってしまいます。乗客からしたら、車線変更のたびにこちらをチラチラ見られているように感じます。(´Д⊂ヽ気になる

ドアミラーだと乗客を見ているように感じる

もし乗客が多く、助手席にも乗っていたら左サイドミラーなんてとても見れないですね(;^ω^)チラチラ

フェンダーミラー

フェンダーミラーだと客と目が合わない

このタクシーが採用しているサイドミラーをフェンダーミラーといいます。昔の乗用車でも採用されていたサイドミラーです。正式名称『後写鏡』のうち『車体外後写鏡』といい、左右に1対づつ付いています。(^^)専門用語

利点

  • 視線移動が最小限で安全確認をすることができる。
  • 車幅を把握しやすい
  • 車体からはみ出にくい
  • 死角が少ない

欠点

  • デザイン面で不利
  • ミラーに映る対象との距離感を掴みにくい
  • 歩行者を保護しにくい(事故のとき歩行者にダメージになる)

1983年(昭和58年)まで乗用車もフェンダーミラーが義務だった

ドアミラー車

国産のボンネットがある車、すなわち国産乗用車についてはフェンダーミラーが義務でした。その理由は上のフェンダーミラーの利点によります。

死角が少ない』『視線移動が少ない』との理由でした。(‘ω’)利点もある!

しかし、当時の輸入車はドアミラーが主流でした。その輸入車に合わせるべく、法律が変わり国産車のドアミラー装着が可能になったのです。

またフェンダーミラーは製造コストがかかり、デザイン面で不利というマイナス面が多かったのです。(´Д⊂ヽマイナス面が多かったの!

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出典:JIJI.com

1983年までは街中フェンダーミラーの車で溢れていました。上の写真をよく見ると、走行している車すべてフェンダーミラーです

1966年の写真ですので、この17年後初のドアミラー車が登場することになるのです。( ゚Д゚)今では考えられない!

まとめ

  • タクシーのあの『フェンダーミラー』はお客さんと目が合わないため
  • 1983年まで『フェンダーミラー』が義務だった
  • フェンダーミラー』のメリットは視線移動が少ない
  • しかし、デザイン面で『ドアミラー』に劣り、時代とともに消えていった
ABOUT ME
交通トリビア研究所
こんにちは。教習指導員になってはや十数年。 過去にバイク事故で重傷を負った経験がある、現役の教習指導員です。 あの時、命拾いしたのも、この仕事に就いて安全運転を教えなさいと神様に言われたような気がします。 こんな私ですが、ブログを通じて、皆さんに安全運転の大切さを発信していきます。

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