あおり運転のきっかけ
何もないのに、急に後続の車が、あおり運転をしてくるようなことはまずないと思います。ただ単に車間距離を詰めてくる車はしょっちゅういますが(>_<)
化粧しながらひっついてくる女性の方、明らかに目線がスマホな若いお兄さんの方。バックミラーを見るとかなり近寄ってきています。
しかし、このうような車は『妨害を目的として』いないので、あおり運転ではなく、運転に対して無関心な方たちです。
このような運転に無関心な方たちが『あおり運転』の被害に遭っています。
知らないうちに他車の進路を塞いでいる
よくあるのが、2車線道路の右側車線をゆっくり走っている場合です。右車線というのは、追い越し車線です。
最も右側車線は追い越し車線です。追い越し車線を走る車は、現実的に速度超過をしています。
その車列の中に一台だけゆっくりした車がいれば、道を塞がれていると思うのです。速い流れの中を走りたいのに、その車のせいで速度を出せない。
速く走れない。急いでいるのに。邪魔だ!どけ!という感じで、あおり運転に発展していきます。右車線を走ってはダメです。
黙って左車線を走行しましょう。私もよくありますが、片側一車線の場合はどうしようもありませんが、追い越し車線がくるまで我慢です。我慢。
すぐに気付いて車線を戻せば、そこまであおり運転まで発展はしないでしょう。
しかし、上で書いた通り、運転に無関心な方は、常にバックミラーを見て、周りの車の挙動を把握することはしていないでしょう。
双方に原因がある
あおり運転をする側もいけません。運転は上手いが、運転適性がよくない方。このような方も運転免許を取ることができます。
本当はダメと分かっていても、ハンドルを握ると本性剥き出し状態で運転してしまう。少しでも車を抜きたい。衝動抑止力が低い方、攻撃性が強い方、います。危険です。
あおり運転をされる側も、ハンドルを握る以上、もっと周りを見て、運転に対して真剣に向き合わなくてはいけません。
車内でおしゃべりに夢中になり過ぎたり、常に自分のペースで運転しているのではなくて、周りの交通の状況を常に把握するよう集中しましょう。
きっかけは2017年の事件
数年前までは、法律上あおり運転ということばはありませんでした。ただ、近年ドライブレコーダーの進歩で、このあおり運転の実態が記録され始め、社会問題化することになってきました。
2017年6月、東名高速道路で発生したあおり運転(PAで駐車方法を注意された加害者が逆上し、高速道路本線まで追いかけていきました。
その車の前に割り込み停車させ、後続のトラックに追突された事件。
被害者は家族4名乗車中、両親の2名が死亡。)がきっかけで道路交通法の一部が改正され、あおり運転が正式に法律上明記されました。
『妨害運転』として明記
2020年6月30日、妨害運転罪という罰則が新設されました。他の車両などを妨害する目的で、急ブレーキ禁止違反や車間距離不保持違反などをした場合、妨害運転罪が適用されるようになりました。
違反した場合
🔴 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
🔴 違反点数25点
🔴 運転免許の取消し(欠格期間2年、前歴や累積点数がある場合には最大5年)
さらに、上記違反行為によって著しい交通に危険を生じさせた場合
🔴 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
🔴 違反点数35点
🔴 運転免許の取消し(欠格期間3年、前歴や累積点数がある場合には最大10年)
が科せられます。
妨害運転の対象となる違反行為(10類型)
- 通行区分違反
- 急ブレーキ禁止違反
- 車間距離不保持
- 進路変更禁止違反
- 追越し違反
- 減光等義務違反
- 警音器使用制限違反
- 安全運転義務違反
- 最低速度違反(高速自動車国道)
- 高速自動車国道等駐停車違反
上記の内、6,9,10以外の違反行為については、自転車にも適用されます。
ドライブレコーダー
私はこのドライブレコーダーを付けています。みなさんも是非、身を守るためにどうぞ。(^^)動画が残れば証拠バッチリです!
まとめ
- 相手を妨害する目的で、車間距離不保持などの交通違反をすると、妨害運転罪が適用される。
- あおり運転の原因は双方にある
- あおり運転を回避するなら左車線
- あおり運転には運転適性が関係している