前方を走る車のテールランプ(尾灯)が
他の車よりやたら明るく眩しいと
思ったことはありませんか?
- あれは尾灯ではなく別のランプなのです。
今回はそのランプについて解説します。
リアフォグランプ(後部霧灯)
ブレーキランプと同じ明るさの真っ赤なランプ
このようなランプです。
みなさんも目撃したことがあると思います。
このランプは
- リアフォグランプといいます。
正式名称
- 後部霧灯(こうぶむとう)といいます。
本来は霧のときに点ける
後部霧灯という名前の通り
- 本来の使い方は霧などのときに点灯します。
後方から走ってくる車に自車の存在を
アピールするランプです。
追突されることを回避するランプです。
霧だけでなく
- ゲリラ豪雨時
- ホワイトアウトのような吹雪時
このようなときに点灯させると
後続車に対して自車の存在を知らせて
安全を確保でき、安心です。
しかし、
晴れているときに使用すると
とても眩しく迷惑
みなさんが目撃するものこの状態でしょう(>_<)
晴れている夜間にリアフォグランプを
点けられると、とても眩しく感じます。
- 安全を確保できるどころか後続車を幻惑させてしまいます。
ハイビーム(上向きライト)の
対向車も眩しいです。
でも、すれ違うだけなのでいいです。
リアフォグランプを点灯させている
車はずっと前方を走っているので
なかなか視界から消えません。
日本はリアフォグランプに関して
車への装着条件はあるものの
- 使用制限はありません(>_<)
だから、どれほど眩しくて
後ろの車が迷惑していても
取り締まることができないのです。
外車に多く装着されている
特に欧州車に多く装着されています。
欧州車とは
- 大陸ヨーロッパを拠点とする自動車会社及び
ブランドによって製造・販売される自動車のことです。
- ベンツ
- BMW
- アウディ
- フォルクスワーゲン
- ルノー
これらが有名な欧州車です。
欧州車は
- 『リアフォグランプ』の装着が義務付け
されているからです。
欧州は吹雪などの影響で
リアフォグランプが装着されていないと
危険なので、法律で義務付けられています。
しかし、欧州では
- リアフォグランプの使用制限が厳格です。
日本のように晴れている夜間に
点灯していると取り締まりの対象です。
日本車はどうか
- トヨタ
- ホンダ
- マツダ
- スズキ
- スバル
各社揃っています。
しかし
日本は『リアフォグランプ』について
装着は義務ではありません。
ですので
寒冷地仕様などのオプションを選ばない限り
装着されることは少ないです。
実際みなさんの車にも
装着されていないと思います。
リアフォグランプの保安基準は?
点灯する作業が面倒になっている
道路運送車両法保安基準
後部霧灯
第38条
- 赤色
- 1個又は2個
- 1個の場合は運転者席側
- ブレーキランプと同じ明るさ
- 点灯状態を運転席に表示すること
- 前照灯又は前部霧灯が点いているときのみ点灯可能
- 前照灯又は前部霧灯が点いているとき任意に消灯可能
- エンジンを切ったら後部霧灯は消灯すること
国土交通省より
このように細かく決まっています。
つまりどういうことかというと
- エンジンをかける
- 前照灯を点灯させる
- 後部霧灯を点灯させる
この3つの行為を毎回しないと
リアフォグランプが点灯しない構造に
なっています。
真っ赤に光らせているあの外車の
運転手は毎回、この面倒な行為をして
わざわざ点灯させているということです。
自動で点灯することはない
先ほどの保安基準の通り
- リアフォグランプは勝手に点灯しません。
フロントフォグランプのように
ヘッドライトと連動して点灯できない
構造になっているのです。
もし配線などを変えて
ヘッドライトやフロントフォグランプと
連動するような構造にしていると
整備不良となり交通違反です。
- 違反点数1点
- 反則金7,000円
点灯方法
日本車
このレバーを操作します。
このレバーを向こう側に回すのですが
- 外側を回せば前照灯(ヘッドライト)が
点灯します。
リアフォグランプは内側のレバーを操作します。
内側のレバーを向こう側に回します。
このレバーを操作します。
画像はOFFの位置ですので
↓の位置までレバーを回します。
- これでリアフォグランプが点灯します。
クラゲが左に泳いでいるようなマークです。
するとメーターにこのような
表示灯が点灯します。
外から見ると眩しく点灯しています。
消灯するときはもう一度
の位置にレバーを回せば
リアフォグランプが消えます。
もしくは、ライトをすべて切ると
リアフォグランプも連動して消えます。
ちなみにこの位置↓は何かというと
- フロントフォグランプの位置です。
リアフォグランプとは逆で
- 右に泳いでいるクラゲのようなマークです。
このフロントフォグランプを経由しないと
リアフォグランプが点灯しないのは
保安基準でそう決められているからです。
フロントフォグランプを
点灯させるとメーターに緑色の
このような表示灯が点灯します。
外から見るとこのランプが点灯しています。
主に霧のときに使用します。
ヘッドライトのように前方を
強く照らすことが目的でないので
自分が見やすくなるというよりは
他の車からの見られやすくするランプの
意味合いが強いです。
- 被視認性を高めるということです。
欧州車
すべての外車とは限りませんが
日本車とはかなり違うスイッチです。
やはり外車であっても
リアフォグランプのマークは
で同じです。
- こちらはプッシュタイプのスイッチです。
フロントフォグまたは
ヘッドライト点灯時のみ
リアフォグランプスイッチを
押すと点灯します。
こちらもプッシュスイッチです。
フロントフォグランプがありません。
リアフォグランプのみあるようです。
日本車にはあまり見かけないタイプです。
必要なときに点灯する
リアフォグランプは運転者が
思っている以上に
非常に眩しいランプです。
晴れている夜間は点灯を控えましょう。
尾灯で十分後方から確認されます(被視認性)。
霧や豪雨、吹雪などのときに
賢く使いましょう。
- 運転者たる者、賢者たれ
これを忘れないように運転しましょう。