二輪教習

狭くて難しいバイクのクランクの通過のコツ!

クランクとは

普通車でもある課題

クランクコース

このように直角の曲がりくねった狭路です。

この狭路をパイロンにぶつからずに通過します。

しかし、あたらずに行こうとすればするほど

失敗しやすいので最初は通過目標だけ考えます。

普通車でも苦手な方は多かったはずです。

ここではクランクコースの通り方を

解説していきます。

速過ぎず遅過ぎず

場内コース

速度が速過ぎると曲がり切れない可能性があり

速度が遅過ぎると転倒や足をついてしまう

可能性が出てきます。

教習バイクの種類によりますが

1速で行くか、2速で行くかに

分かれると思います。

キャブ車とインジェクション車

エンジン部分

キャブとは

キャブレターの略です。

キャブレターとは、燃料を気化する装置です。

ガソリンはそのままでは燃焼しません。

霧状に細かく噴射をして、空気と混合し

圧縮して、火花で着火して初めて爆発します。

キャブレターとは昔主流だった装置です。

一方、インジェクション(インジェクター)とは

キャブレーターと同様、燃料を霧状に細かく

噴射する装置です。近年主流です。

ではキャブレーター車とどう違うのかというと

  • 電気信号で制御しているかどうかの違いです

キャブ車は機械式(アナログ方式)

インジェクション車は電気信号(デジタル方式)

という具合です。

近年は電気信号

キャブレーター車はエンジンが温まると

  • エンジン回転数が低い傾向にあります。

一方、インジェクション車の方はエンジンが

温まっても

  • エンジン回転数が高い傾向です。

キャブ車は2速で、インジェクション車は1速で

教習所によっては言い方は違ってきますが

私が今まで教えてきたクランクコースの

ギアの指定はこうです。

  • キャブ車は2速(セカンド)
  • インジェクション車は1速(ロー)

なぜかというと

先程も言いました通り、キャブ車は回転数が低いです。

なので1速(ロー)で進入すると失速しがちで

転倒してしまいます。

従って2速(セカンド)をおススメします。

また、インジェクション車は回転数が高いです。

従って2速(セカンド)で進入すると速度が出過ぎます。

なので1速(ロー)をおススメします。

ただし、インジェクション車の1速(ロー)で

進入する場合の注意点は、絶対アクセル

回さないことです!

回してしまうと暴走に繋がり非常に危険です。

もちろん、キャブ車であっても

クランクコースの中で

アクセルを回してしまうと

非常に危険です!

前輪ブレーキは決して使わない

右のレバー

クランクコースで前輪ブレーキを使うことは

転倒に繋がるので決して使わないようにします。

なぜ転倒に繋がるかというと

前輪ブレーキは非常によく効くからです。

クランクはバランスを取りながら

通行する必要があるので

前輪ブレーキを使用すると

一気に制動がかかってしまい

転倒に繋がるというわけです。

前輪ブレーキは危険

後輪ブレーキを使用する

右足で操作する

後輪ブレーキであれば使用可能です。

前輪ブレーキと違い、後輪ブレーキは

  • 一気にかからず、転倒に繋がりにくいです。

スラローム一本橋をするときも

使うのであれば後輪ブレーキを使用します。

このようにバイクのブレーキは

車と違い

  • 前輪ブレーキと後輪ブレーキが独立

しています。

理由はバイクはバランスを取りながら

走行する必要があるからです。

中止項目

パイロン接触

  • パイロンに接触すると試験中止になります。

特に内側のパイロンに接触しやすいので

車と同じく内輪差に注意しましょう。

進入してすぐの内側のパイロン

最も多い接触は特に入ってすぐのパイロンです。

左折で進入して、第一コーナーのパイロンに

接触しやすいのです。

理由は入って第一コーナーの内側パイロンまでの

距離が非常に短いからです。

第二コーナーも同様

教習のバイクは↓のように

ホンダCB400SF

転倒防止用のバーが付けられています。

このバーがパイロンに接触しやすいのです。

試験のときも転倒防止用のバーも

車体の一部とされるからです。

コースアウト

試験中止項目『脱輪大』

パイロンをなぎ倒しながら

コースアウトすることになるでしょう(´Д⊂ヽ

  • こうなればもちろん試験中止です。

バイクは車と違い

  • 切り返しが認められていません。

なので、残念ながら

脱輪した瞬間試験中止になります。

走行位置をイメージする

内輪差を意識する

曲がる方と逆に寄る

走行位置は車と全く同じです。

  • バイクにも内輪差が存在します。

要領は全く同じです。

車であれば転倒することもなく

停止も出来ますので安心ですが

バイクはそうもいきません(>_<)

イメージ図

走行位置のイメージ

このようなイメージで走行しましょう。

  • 曲がる側と逆側に寄ってから曲がります。

そうでないと、内輪差で車体の一部と

パイロンが接触してしまうのです。

逆側から、逆側からです。

練習方法

パイロンを外してみる

なければやりやすい

コース内のパイロンを外してみると

だいぶとコースが広くなるので

比較的楽に通過することができます。

このときの自信を持って

パイロンを設置した状態で

通過できるようにしましょう!

目線はパイロンを見ない

目線を上げて

先程もいいました通り

クランクコースをバイクは車より

ゆっくり進むことはできません。

ある程度速度が出ていないと転倒しますから。

従って

  • 目線が車以上に大切になってきます。

よく接触してしまうパイロンと見てしまっては

そこに接触してしまいます。

  • 進入する前には第一コーナー
  • 第一コーナーを通過するときには第二コーナー

見るようにしましょう!

この位置では丸印を見る

この目線で頑張ってみましょう(^^♪

足元を見ずに

目線は先へ先へです。

足元を見てしまっては全体の進路の

イメージができません。

ですので頑張って下を見ずに走行します。

目線のイメージ
ABOUT ME
交通トリビア研究所
こんにちは。教習指導員になってはや十数年。 過去にバイク事故で重傷を負った経験がある、現役の教習指導員です。 あの時、命拾いしたのも、この仕事に就いて安全運転を教えなさいと神様に言われたような気がします。 こんな私ですが、ブログを通じて、皆さんに安全運転の大切さを発信していきます。

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