見通しの悪い交差点などに設置
カーブミラー正式名称で道路反射鏡といいます。住宅街や路地などの見通しの悪い交差点やカーブなどによく設置されています。一時停止個所の向かい側などに設置され、自分の目で見える前にミラーで事前に安全確認ができます。
設置基準
基本的に道路では、カーブミラーは自治体が設置することになっています。一部の自治体において、カーブミラーの設置基準が決まっています。これを紹介したいと思います。自治体の判断のみで設置できない場所は、自治会や沿道の住民の同意も必要なときがあります。
単路
- 市道であること。
- 中央線がないこと。
- 視距離が60m以下で設置効果が期待できるところ。
交差点
- 市道×国道 市道×県道 市道×市道 市道×生活道であること。
- 一時停止をしても安全確認が出来ない所
その他条件
- 設置場所が確保できること。(通行車両等に支障がないこと。)
- 一時的なものでないこと。(工事中・雑草等)
- 不特定多数の人が利用すること。
注意点
カーブミラーは便利です。直接顔を出さなくてもミラーで交差道路やカーブの先を写してくれているので非常に助かります。しかし、危険性を知っておかないと、とても危険なことになってしまうのです。
死角がある
このように、カーブミラーにも車のミラーのように死角が存在します。壁などのすぐ近くとカーブミラーを設置しているすぐ脇のところです。カーブミラーの設置で安心して交差点に進入しては危険です。この死角部分に歩行者や自転車がいれば大変です。
左右が逆に映る
このように、鏡なので左右が逆に映ります。図のように直感で自転車が向こう側に見えても、実際はこちら側にいたということもあるのです。これではヒヤッとします。本来であれば、自転車も車もお互いがミラーを見て、お互いが存在を認め合いながら交差するのです。しかし、現場では急いでいたりしてしっかり確認せずに出ていってしまうのです。
距離感を誤る
ミラー部分は、遠くの車まで写そうとするが故に、湾曲しています。それがアダとなって、車が遠くに映ってしまいます。実際の距離より遠くに見えてしまうのです。自転車やバイクなどの車体の小さいものは特にその傾向にあります。
雨や霧の日
天気が悪かったり、霧の日や冬の朝などは、カーブミラーに水滴が付いて全く映っていません。もうこうなれば、交差道路を映してくれるありがたいミラーではなく、単なる不動物です。もちろんですが、自身の目で直接見えるところまで車体を出していくしかないのです。
違反行為を助長
カーブミラーがあることによって、油断させ、一時停止を無視させたり、徐行義務を果させなかったりして、事故や危険を助長する場合があります。このようなことにもならないように、自治体では、設置に関して慎重に現場状況を確認して判断するようです。
まとめ
- カーブミラーを信用し過ぎない
- あくまで補助的に使う
- 距離感を誤る
- 事故や違反を助長することも
- 最終的には自分の目で確かめる