今回のレアな限定免許は
二輪車に関する免許証を紹介します。
2005年、2009年の道路交通法改正によって
見たことのない限定免許が存在します。
二輪車はAT車に限る
2006年の法改正で登場
- 文字通り、二輪車はAT車に限って運転することが出来ます。
通常、二輪車のクラッチは左手で操作します。
そのクラッチ操作のいらないATバイクのみ運転出来ます。
ただし、時代は変わりまして、
AT二輪車といっても
↓のようなスクーターとは限りません。
2022年現在では、見た目は従来のMT二輪車と
全く変わらない外見をしています。
下をご覧ください↓
見た目はMT二輪!
画像はすべてクラッチ操作がいらない
AT二輪車になります。
昔では考えられなかったAT二輪車がズラッと
ラインナップされています。
企業努力は偉大です。
これにより、
- クラッチ操作が苦手な方
- 体が不自由な方
これらの方にバイクに乗る
機会を増やしてくれています。
二輪車はAT車に限る(普通二輪を除く)
普通二輪はMTが運転可能!
この免許証表記になるためには
次の順番が必要です。
- 普通二輪MT免許を取得
- 大型二輪AT免許を取得
排気量400cc以下の普通二輪車は
MT車でもAT車でも運転可能ですが、
400ccを超える大型二輪車に関しては
AT車のみ運転可能という、
大変レアな限定免許です(*‘∀‘)
限定解除するには
この限定を解除しようと思ったら
MT大型二輪車で教習、試験を受けて
合格しなければなりません。
標準的な教習、試験車両は↓です。
このような標準大型二輪MT車で限定解除をすれば
免許証の裏面にこのようなスタンプが押されます。
これで晴れてすべての二輪車を
運転することができます。
教習所で限定解除するには
- 5時限の技能教習
- 卒業検定
をパスすると限定解除ができます。
料金は教習所や地域によって
差がありますが
おおよそ
- 5万円~7万円
といったところでしょうか。
限定解除をしたいと思ってらっしゃる方は
↓をどうぞ。合宿で取得できます(^^♪
最短14日間の合宿免許 自炊プランなら168,000円〜二輪車はAT車に限る(小型二輪を除く)
排気量125ccまでのバイクはMT運転可能!
こちらも先程と同じく
- 小型限定MT二輪車
- 大型AT二輪車
の順番で取得すれば
画像の免許証表記になります。
こちらもなかなか見ない
- レアな限定免許
といえるでしょう(^^)
標準的な排気量125ccの
二輪車というのは↓です。
排気量125ccまではAT車、MT車運転可能で
排気量125ccを超える二輪車は
AT車のみ運転可能であるという意味です。
↑の二輪車は排気量400ccですので
運転することは出来ません。
この手のバイクに乗りたければ
- 教習所で限定解除をしましょう!
条件変更!
教習所に入校して
- 5時限の技能教習
- 卒業検定
をパスすれば排気量400ccまでの
MTバイクが運転可能になります!
免許証の裏面はこのようにスタンプされます。
限定条件が
- MT小型→MT普通
に変更されました。
このことを
- 免許の条件変更
- 免許の条件追加
といいます。
かなりマニアックな裏面スタンプです(^^)/
次回更新時の免許証裏面には
記載がなくなってしまうのが悲しいです(>_<)
こちらも合宿免許で取得可能です↓
二輪車は排気量0.650l以下のAT車に限る
2005年から2019年まであった排気量制限
こちらの記事にもまとめていますが
2005年6月の道路交通法改正によって
二輪免許にもAT限定が新設されました。
それまでは
- 二輪教習はすべてMT車で行われてきました。
しかし、こちらにまとめてますように
AT限定普通免許が登場したときと同じように
世間一般にバイクのAT車が多く流通しだして
需要が高まってきたことにより
AT限定二輪免許が新設されました。
しかし、その当時の市販AT二輪車の
最大排気量が650ccだったということが原因で
AT限定大型二輪免許については
排気量制限がつけられました↓
(道路交通法の規定により、大型二輪教習は
700cc以上の二輪車を使用しないといけない)
この50ccが足りないが為に
本来は
- 『二輪車はAT車に限る』
となるところが
- 『排気量0.650l以下のAT車に限る』
になってしまった歴史があります。
2019年12月、650cc制限が撤廃!
時が流れること14年。
ついにAT限定大型二輪免許の
排気量制限が撤廃されました!
理由は
ATバイクの市販車に650ccを超えるバイクが
登場してきたこと!
画像のバイクは1,800ccですが
クラッチ操作がいらないAT車です。
2019年からは排気量に関わらず
- すべてのAT二輪車が運転できるようになりました。
朗報!無試験で排気量制限撤廃!
朗報です!
- 無試験で排気量650cc上限がなくなりました。
過去の例であれば、一旦付いた限定は
なくなることが少なかったからです。
何らかの試験(特例試験など)を受けないと
限定が外れることがないからです。
それか、
- 2019年12月以降のAT限定大型二輪免許
であれば排気量制限なし
となりそうでした。
しかし、今回の法改正において
- 全員の排気量制限が撤廃されました!
非常に良いことだと思います。
これで多くの人に二輪車を乗る
機会が増えました。
企業努力が法律を変えた
まさに企業努力です。
二輪各社がこぞって650ccを超える
バイクを製造したことで法律が変わったのです!
せっかくの大型二輪免許にAT限定は
排気量制限が付いてしまったことにより
全く人気がありませんでした。
- 大型二輪免許新規取得の
数%というデータもあります。
今回の改正により、さらに二輪市場が
盛り上がって行って欲しいものです(^^♪