こちらが2003年11月7日までの愛媛ナンバー
ちゃんとした愛媛ナンバーなんです!
愛媛県には2003年まではこのナンバープレートが
溢れていました(^^)
実際のナンバープレートを見ると
- 『えひめ』
と読めるのですが、文字で書いてみると
奇妙な書体です!いえ、書体どころか漢字じゃないです!
これはぱっと見て『えひめ』とは読めませんね!
まったく愛媛と書かれていません( ゚Д゚)
私は昔、小さい頃からナンバープレートに
目が行く変な子供でした(笑)
物心がつく前の小さい頃から車のナンバープレートに
興味がありました。
そのきっかけが、祖父の車でした。
三菱のギャランでした。
その車のナンバープレートのひらがなが
- 『ぬ』
でして、初めて覚えたひらがなが『ぬ』だったらしいです(笑)
ノートにいっぱい『ぬ』を書いていたらしいのです。
そんな私がこの奇妙な書体の『愛媛ナンバー』に
興味を持たないはずがありません。
今も昔も兵庫県に住んでいますが、全国津々浦々のいわゆる
他府県ナンバーを探しては、あれは何県!?
どこのナンバー!?といって親を困らせていました(*‘∀‘)
だから『愛媛ナンバー』を発見した日には大興奮でした。
中年になった今でもナンバープレートに目が行きます。
『愛媛ナンバー』を発見しては子供の頃を懐かしく感じています。
休みとなれば、行楽地に行こうとせず
高速道路のサービスエリアに停まっている
車のナンバープレートを調査する変な子供でした(>_<)
なぜこのような書体か?
失礼しました。ここで話を戻します。
諸説ありますが、昔のナンバープレートの材質が
現在の材質より悪く、錆がよく発生していました。
この錆が発生してナンバープレートを腐食させていました。
錆の理由はまさに雨です。雨が降って文字の凸凹部分に
溜まって、錆が発生していたのです。
なるべく雨が溜まらないようにするために
しかも愛媛と読めるようにするために
その対策としてこの『愛媛ナンバー』の書体に
なったという説です。
視認性
ナンバープレートは
- 視認性
が非常に大事です。
- ひき逃げなどの事故
- 事件など
に自動車が使用されることが多く
そのときの通報の際に視認性がよくなければ
ダメなんです。
昔は今より視認性が非常に厳しかったのです。
基本的に各都道府県にひとつの表示でした。
しかも、地域名表示も頭文字一文字が原則でした。
『青森』であれば『青』、『熊本』であれば『熊』
という具合です。
しかし、地域名一文字であれば、他の県と重なってしまいます。
- 『大阪』と『大分』
- 『山口』と『山梨』と『山形』
- 『福岡』と『福井』と『福島』
などが重なってしまいます。
このような場合は、自動車の登録台数の多い方が
漢字一文字になります。『大阪』『大分』でしたら
大阪の方が自動車の登録台数が多いので
大阪府を
- 『大』
大分県を
- 『大分』
の表示になる決まりでした。
ちなみに、隣接する『鳥取』と『島根』は頭文字が非常に似ています。
視認性を確保するために工夫を凝らしました。
鳥取県側を
- 『鳥ナンバー』
島根県側を
- 『嶋ナンバー』
と表示することになったのです。へぇ、よく考えました!
愛媛ナンバーは愛知と頭文字が重なる
そして『愛媛ナンバー』です。
『愛知ナンバー』と頭文字が重なってしまうんです。
現在は『名古屋ナンバー』を表示していますが、
その昔は『愛知ナンバー』でした。愛知県の方が愛媛県より
自動車の登録台数が多いので、愛知県側が
- 『愛ナンバー』
愛媛県側を
- 『愛媛ナンバー』
を表示することになりました。
この際にこの奇妙な↓
の文字になったという説です(^^)
通常の『愛媛』はかなり複雑な文字です。
全国の都道府県の中でも有数の複雑な文字です。
ナンバープレートの金属の加工技術が発達していない時代。
視認性も考えて、雨粒が溜まったときの錆のことも考えて
なんとも絶妙な、あの書体の『愛媛ナンバー』が生まれたという説です。
こちらに詳しく載っています。
自動車の増加に伴い、視認性は徐々に緩和されていく
今では地域名の横に記入がある三桁の数字。
分類番号といいますが、これが
- 一桁でした。
その後、自動車が爆発的に増えていくことになり、
一桁ではナンバープレートの組み合わせ
(自動車の所有権を表す登録番号)が足らなくなりました。
やがて分類番号が
- 二桁になり
- さらに三桁
にまで増加しています。
(そうしないと自動車の登録が行えません。)
そのうちに地域名表示も原則、頭文字一文字から
- 頭文字二桁
に緩和されました。
それどころか、なんと愛知県に
- 『尾張小牧』ナンバー
の四文字が登場しました。
さらに
- ナンバープレートの材質が向上
- 錆の心配がなくなった
- 金属の加工技術が向上
- 県民からの苦情
これらの理由などにより、昔々に決められた
この『愛媛ナンバー』の終焉が来るのです。
2003年11月10日から通常の愛媛表記へ
ご覧の通り、『愛媛』としっかり記入されています!
偶然に、この2003年11月前後に私の当時のバイトの後輩が
愛媛県出身で、旧書体の愛媛ナンバーのバイクを乗っていました。
その後、違うバイクに乗り換えた際に、新書体の愛媛ナンバーに
切り替わっていたのを鮮明に覚えています。
しかし、ナンバープレートマニアの私としては
少し寂しい気がしました(´Д⊂ヽ
小さい頃から特に好きだった愛媛ナンバーのあの書体が
通常の愛媛に変わったことに対して誰にも言っていませんが
- 変わって欲しくなかった
これが私の本心でした(;^ω^)
しかし、時代の流れなので仕方がないですね!
『古き良き』もいいですが、変えていかないと進歩がありませんからね!