急制動のおさらい
- 指定速度で進入
- 制動開始位置でブレーキ開始
- タイヤをロックさせず
- 停止限界線までに停止する
指定速度40
大型二輪科、普通二輪科の指定速度は
- 時速40km
です。
ギアの指定はありませんが、おおむねどこの教習所でも
サードギアで進入してくるように言われるでしょう。
セカンドだと進入時のエンジン音がうなり過ぎですし
エンジンブレーキが利きすぎますから。
なお、AT科で入校された方も速度に関しては
同じく
- 時速40km
ですのでお間違いなく。
指定速度30
小型二輪科の指定速度は
- 時速30km
です。
小型AT科の入校の方が多いと思われますが
小型MT科で入校された方も時速30kmです。
小型MTでの進入もサードギア時速30kmと言われるでしょう。
制動開始位置でブレーキ開始
図のように多くの教習所の制動開始位置にパイロンが置いてあると思います。
このパイロンの位置からブレーキを
- 『かけ始め』ます。
かなり多くの人がこの制動開始位置より早くブレーキを
かけてしまってます。(ブレーキのフライング)
中にはこの制動開始地点の
- パイロンで停止
してしまう方も!
けっこう多くいらっしゃいます。
やはり手前のパイロンに目が行き過ぎて
停止してしまうのでしょうか( ゚Д゚)
どちらにせよ
- 制動開始地点では止まらないように
しましょう(^^)
タイヤをロックさせない
四輪車の設定が当たり前になっている
- ABS機能
このABS機能とは
- 『アンチロックブレーキシステム』
の略で、どれだけ強くブレーキを操作したとしても
ロックしない機能のことです。
二輪車にはこのABSが装着されていません。
(一部市販車では増えてきてはいます。)
二輪教習車もABSがついていないので急制動で
- タイヤロック
をさせないようにします。
苦手な方は加速が遅い
女性の方に多い印象です。
速度を出すことに対して恐怖心が勝ってしまい
結果的に速度が中途半端になってしまってしまうのです。
発進して、加速がままならない状態で、ギアをどんどん
上げていっても速度が追いつきません。
結果的に速度が出たとしても、制動開始地点ギリギリで
到達することになり、ブレーキが慌ただしくなって危険です。
まさに
- 駆け込み乗車
のような形になってしまって見ているこちらとしても
危なっかしいブレーキングになります。
理想は発進後、なるべく早い段階で目標の速度に到達して
制動開始地点まで速度を維持し、早めにアクセルスロットルを
戻してエンジンブレーキの助けを得ながらブレーキ開始。
この流れが最も理想なのです。教習を見ている私たち側も
安心できる急制動のやり方です。
練習方法
まず急制動の前に指示速度40の練習からです(^^♪
なるべく短い距離で目標の速度とギアに到達できるように
しましょう!(一段階の練習ですが大事です!)
そのためには
- 速度に対する恐怖心に勝つこと
そして、そのあとのカーブまでにしっかりと
- 速度を落とせる自信をつけること
です。
ブレーキが故障していると分かっているバイクで
速度を出せる人なんていませんから(;^ω^)
速度を出せないのは、
- ブレーキに自信がない現れ
でもあるんです。
あえて速度を出して、ブレーキの練習をしましょう(^^)
ブレーキが早い(フライング)
どうも急制動の時に毎回
- ブレーキが早い
と言われるなぁ!という方へのアドバイスです。
安心してください、こういう方多いです。
考えても見れば
- 40kmで進入してきて
- 早めにアクセルを戻して
- エンジンブレーキを併用しながら
- 制動開始位置でブレーキをかけ始め
- タイヤをロックさせずに
- 停止限界線で止まる
そりゃ難しいですね~(;^ω^)
頭で分かっていても、どうもブレーキだけが早くなってしまう!
という方かなりいます。
私がやるときのイメージとしては、前を見て進入していき
- パイロンが視界になくなったらブレーキ!
というような意識でブレーキを操作しています。
私たちはランプ類を見たり、車体の挙動で判断しますので
一目瞭然なんですが、やっている側は大変ですね(;^ω^)
フロントブレーキロック=転倒
これは二輪の様々な転倒場面の中で
- 一番危険な転倒
ではないでしょうか。
時速40kmからの前輪フルロック転倒は実際の事故さながらの
危険性がありますので、絶対に避けなければならないことです。
男性が多いんですが、おそらく
- 握力が強い
からでしょう。
ここからブレーキをかけると言われれば
ガンっとなるのは分かりますが
じわ~っとかけましょう!
後輪ブレーキロック=区間超過
後輪ブレーキがロックしても
即刻転倒には繋がりませんが
制動距離が伸びてしまいます(>_<)
区間超過に繋がってしまいます。
理想のブレーキの割合は
- 前輪7:後輪3
辺りといわれています。
焦ったブレーキにならにように
落ち着いてブレーキをかけるようにしましょう(^^)