交通トリビア

バイクのブレーキランプは信用したら危険!?その意味とは

真っ赤なランプ

バイクの後方を走行中、ずーっとブレーキランプが点灯していることをよく見ます。徐行、停止の合図の時期は徐行、停止しようとするときです。また、合図制限違反にもつながります。

普段道路を走っていて感じることは、スクーター(ATバイク)に多い気がします。あの赤いランプは間違いなくブレーキランプです。ではブレークランプがなぜずっと点きっぱなしになっているのでしょう。それは

ブレーキをかけているから

そらそうでしょう。ではなぜ、運転手はバイクを運転中、ずーっとブレーキをかけ続けているか。ブレーキのテスト中でしょうか。はたまた、後続車を困らせるためでしょうか。どれも違います。私が二輪の教習中にも非常によく見かける光景です。

無意識に指がブレーキに触っているから

そう、運転手の指がブレーキレバーに当たっているのです。これ、教習の方すごいやってます。小型二輪AT科入校の方に聞くと、普段の原付の運転中もやってますという人かなりいます。

運転中、不測の事態に備えて、運転手は両手の人差し指、中指などを構えながら走行しています。それに関しては非常にいい心構えなのですが、その指がブレーキレバーに触れてしまって、ブレーキランプが光っているのです。走行中ずっとです。

その状態を後方から見てみると、ずっとブレーキランプが光っている、引きずっているように見えるのです。構えブレーキは非常にいいことなのですが、指がブレーキレバーに触れないように注意が必要です。

ブレーキの調整

もう一つの原因は、ブレーキの遊びの調整も関係しているかも知れません。全くブレーキに指を触れていなくても、ブレーキランプが光ってしまう、いわゆる遊びが全くない状態で走行しているのかも知れません。しっかり整備しましょう。

本当にブレーキをかけた時に気付いてもらえない

前のバイクのブレーキランプがずっと光っていて(ブレーキは効いていない)、本当に運転手がブレーキ操作をしたとしても、分かりませんよね。なので、ブレーキランプの常時点灯は非常に危険です。気付いてもらえません

通常はバイクはヘッドライト常時点灯なので、テールランプ(弱い赤ランプ)がいつも点いています。そこで運転手がブレーキ操作をすれば、強い赤いランプに切り替わり、ブレーキ操作が後続車に伝わるという仕組みです。

MTバイクもあり得る

スクーターだけでなく、MTのバイクもブレーキランプの点きっぱなし、あります。MTのバイクはフロントブレーキは右手で操作します。しかし、リアブレーキについては右足で操作します。ここに注意点がありまして、無意識に右足がリアブレーキを操作してしまっているのです。

教習生も非常に多い

二輪のMT科は非常に人気です。女子高生からシニアの方まで様々な方に人気の免許です。ただ、運転中、右足がブレーキを踏んでいる状態の方が多いんです。指導員用バイクで後ろを追従しますが、みなさんブレーキ踏みっぱなしです(笑)。

まとめ

バイクは普通車と違ってブレーキランプが勝手に点きやすい構造なので注意。

もし点きっぱなしだと、本当にブレーキをかけた時に気付いてもらえない

無意識にブレーキ操作をしない運転姿勢を意識する。

ABOUT ME
交通トリビア研究所
こんにちは。教習指導員になってはや十数年。 過去にバイク事故で重傷を負った経験がある、現役の教習指導員です。 あの時、命拾いしたのも、この仕事に就いて安全運転を教えなさいと神様に言われたような気がします。 こんな私ですが、ブログを通じて、皆さんに安全運転の大切さを発信していきます。

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