合図の時期
前を走る車の合図が遅い
こう感じることはないでしょうか。例えば2車線道路を走っている時に、斜め前を走る車が合図を出した直後にこちらの車線に変更してきたり、または合図を出さずに入ってきたりなどです。あおり運転のきっかけにもなりますので注意です。
変更合図は3秒前
これらは道路交通法では変更合図といいます。
進路変更をする3秒前(周囲の車が認知できるちょうど良い時間。)に出すことになっています。(道路交通法第53条)
その行為が終わるまで継続しなければいけません。
遅いのも消し忘れも違反
3秒前に合図を出さないと合図不履行という交通違反に該当します。(普通車反則金6千円、違反点数1点)ちなみにバイクなどでよく見る合図の消し忘れも交通違反です。(合図制限違反。反則金、違反点数は合図不履行違反と同じ。)
では、交差点の右左折ではどうでしょう。
30メートル手前での合図
これが正解です。信号待ちで先頭で青信号に変わってから合図を出す方が多いですが、これも合図不履行の交通違反になってしまいます。(右折車が右折レーンのない所でそれをすると迷惑ですよね。)
右折専用レーンであっても出し遅れても通じるだろうと思ってはいけません。30メートル手前に差し掛かれば合図を出しましょう。これもあおり運転の引き金になりかねません
合図は他にも
他にも転回、徐行、停止、後退の際にも合図が必要になります。転回とはUターンのことです。右折と同じく、転回をする30メートル手前で右合図です。
徐行、停止の合図
ここまではすべて方向指示器での合図でしたが、徐行、停止の合図とはブレーキペダルを踏むことによって点灯する赤いブレーキランプです。合図の時期は
徐行、停止をしようとする時に出します。
後退の合図
最後の後退の合図ですが、シフトレバーをRに入れた時に車の後ろで点灯する白いバックランプです。合図の時期は
後退しようとする時です。
合図には色々なものがあり、すべてタイミングが決められています。ブレーキが遅い人はいますが、停止する時にブレーキを踏まない人はいません。
なので赤いブレーキランプを光らせずに止まることはないです。ただ方向指示器に関しては運転手が意思を持って出さないと出ません。
合図が遅い人の特徴
以下のパターンに当てはまるのではないかと思います。
片手ハンドル
片手ハンドルで運転している人は右手でハンドルの上部を持って、左手はアームレストに置く場合が多い(右ハンドル車)と思います。
この姿勢で運転していると、右手が方向指示器から遠くなり、合図が遅れます。
実際、カーブの先の停止線で信号待ちをしている車は本当に合図が遅いように見受けられます。
走行中に右手片手ハンドルで運転していて、ハンドル操作をしながら方向指示器を操作するなんてできませんしね。
両手ハンドルであればハンドル操作をしながらの方向指示器の操作は可能になります。
節電効果
昔の車はバッテリーや発電機の性能が良くなく、信号待ちでライトを消したりしていました。走行中はエンジン回転数が上がっているので、発電機も発電してくれます。
しかし、信号待ちのときは、アクセルを踏まないのでエンジン回転数が落ち、発電量が減るのです。
これを拡大解釈して、信号待ちのときにウインカーを出さないといったことも聞いたことがあります。今の車はそんなことないので、信号待ちでウインカーを必ず出しましょう。
カチカチ音が気になる
人によってはウインカーのあのカチカチ音が気になる人もいるみたいです。現在の車ではそうはならないでしょう。ウインカーのカチカチ音も消し忘れ防止の為ですから、我慢しましょう。
ダンプやトラックなどはウインカーを出すと、『ピピピっ、ピピピっ』と音がしたり、送迎車などは『左に曲がります』などの音が鳴ったりしますよね。
それも周囲の車に対する注意喚起です。事故防止のためです。自家用車のカチカチ音くらい我慢して下さい。
昔の方向指示器
昔はこのような方向指示器でした。アポロという名前で、方向指示器を操作すると棒がピコっと出てきます。
今では考えられない仕様ですが、なんとも可愛らしいですね。映画、となりのトトロにも登場します。