交通トリビア

あなたは知らない?2ストローク、4ストロークエンジン

2ストロークエンジン

YAMAHAより引用 クリックで拡大

画像のように、2ストロークエンジンとは2往復で吸気、圧縮、燃焼、排気を行うエンジンのことです。4ストロークエンジンに必須な、バルブ(開けたり閉じたりする弁のような部品)がありません。

エンジンが1回転するたびに1回燃焼するので、4ストロークエンジンよりもパワーがあり瞬発力にも優れます。昔は多くのモデルに搭載されていました。(^^)独特な軽快なエンジン音です。

しかし、2ストロークエンジンの欠点は環境性能です。つまり、4ストロークエンジンの燃費性能には適わないのです。近年のますます厳しくなっていく排ガス規制に対応するためには4ストロークエンジンでないとだめなんです。(/_;)年々厳しさを増していきます。

この2ストロークエンジンがバイクや自動車以外に使用されている分野は、草刈り機、芝刈り機、発電機、ポンプなど。これらのエンジンにはまだまだ現役で使われています。(^^)この分野は排ガス規制対象外なのですね。

4ストロークエンジン

YAMAHAより引用 クリックで拡大

一方、4ストロークエンジンとは4往復で吸気、圧縮、燃焼、排気を行います。2ストロークエンジンにはなかったバルブによって、吸気や排気を制御しています。デメリットに関しては、各バルブ類の動作タイミングが非常にシビアな結果、エンジンの重量が増すことです。(-_-)重量増はエンジンにとって致命的

他にも2ストロークエンジンに比べて、エンジンの重量が増す影響はエンジオイルの受け皿が必要な点と、エンジンオイルをピストンに噴射する部品が必要なところです。(^^)色々違うんですね

そうです。2ストロークエンジンは、エンジンオイルを燃料の燃焼と同時に消費していく(継ぎ足ししていく)という特性をしているので、4ストロークエンジンの様に、エンジンオイルを単独で使い回す(定期的に交換していく)様な使い方でないのです。( ゚Д゚)2ストロークエンジンの方が優れてそうなのに排ガス規制恐るべし!

やはり環境優先

HONDA ゴールドウィング

2ストロークエンジンの絶滅理由はやはり排ガス規制でした。いくらエンジン重量が軽く済んでも、簡素な構造でも、法律に背くことはできませんでした。

1998年に初めてバイクに排ガス規制が適用されました。このことが絶滅理由に拍車をかけました。上でも書いた通り、混合気中にエンジンオイルを混ぜてエンジン内を潤滑する構造が、排ガスに悪い影響を及ぼす要因です。

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交通トリビア研究所
こんにちは。教習指導員になってはや十数年。 過去にバイク事故で重傷を負った経験がある、現役の教習指導員です。 あの時、命拾いしたのも、この仕事に就いて安全運転を教えなさいと神様に言われたような気がします。 こんな私ですが、ブログを通じて、皆さんに安全運転の大切さを発信していきます。

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